ハードに使われてきたからこそ備わった武骨な風貌

使い古した杉の足場板が、古材として日本のインテリアに登場するようになってから10年位経ったでしょうか。今では、DIYERにもおなじみのアイテムとなりましたが、古材の本場アメリカでは随分前からイエローパインの足場板がヴィンテージ家具の材料として人気を集めてきました。

イエローパインはアメリカ南部が主な産地で、長い日照時間と豊富な雨量、肥沃な大地といった恵まれた自然環境のもとで計画的に植林されてきました。ハッキリとした力強い木目と堅牢な材質が特徴で、とりわけ針葉樹の中でも比重は0.51と高く、頑丈さが抜きん出ていることがわかります（杉は0.38）。

存分に使い込まれたその表情は、夏目が削られ浮造りがかけられたみたいで、板目に沿った割れやところどころに固まったモルタルが付着していて荒々しさを感じさせます。きっとアメリカの屈強な作業者たちが重たい材料や道具を持って、所狭しと工事現場を動き回っていたのを長い間支えてきたことでしょう。

テクスチャー、カラー、スペックのどれもがアトラクティブ

パイン足場板のオモシロさは、そのワイルドな見た目はもちろん、色とサイズにもあります。多くの古材は外部で使われていたものを再利用しているので、 色味はシルバーグレーがかったものが大半ですが、パイン足場板は明るい灰色〜薄い黄色をしているため、室内を暗くすることなく柔らかい雰囲気にしてくれます。

また、幅235mmは古材商品の中でも断トツの幅広で、耐久性もあることからラフな感じで床に敷いてもいいですし、壁にはっても存在感は抜群です。ベンチや本棚、テーブルトップといった家具や什器を製作する際も、このワイドが商品の魅力をワンアップさせてくれます。 材によって程度は異なりますが、割れが入っていることが多いため、長さのカットは問題ありませんが、厚みは再割することなくそのまま使っていただくことをおススメします。

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